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東京アラート発動で休業要請緩和や学校再開はどうなる?【ポイントまとめ】

6月2日、東京都で、新型コロナウイルスの感染者が新たに34人発生

これを受けて、東京都は、初めて「東京アラート」を発動しました。

東京都では、5月25日に国による緊急事態宣言が全面解除されたことを受けて、5月26日と6月1日に、学校の再開や休業要請の緩和を行ったばかりでした。

この記事では、「東京アラート」発動の学校再開や休業要請緩和への影響について、まとめます。




「東京アラート」とは何か?

「東京アラート」は、新型コロナの感染拡大の兆候がある場合に発動される東京都独自の警戒指標です。

東京都知事の小池百合子は、「東京アラート」発動を受けて、特に夜の繁華街など3密のリスクが高い場所を避けるよう要請するとともに、テレワークや時差通勤の継続も呼びかけました。

東京アラートを発動中です。

  • 「東京アラート」は、都内の感染状況を都民の皆様に的確にお知らせし、警戒を呼び掛けるものです。
  • 都民の皆様は、不要不急の外出を控えるとともに、3密のリスクが高い場所には十分ご注意ください。
  • 手洗いの徹底とマスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保、「3つの密」を避けた行動など、「新しい日常」を徹底して実践してください。
  • 事業者の皆さまには、都や各業界団体が策定するガイドライン等を踏まえて、適切な感染拡大防止対策の更なる徹底をお願いいたします。また、出勤に当たっては、テレワークや時差通勤の活用をお願いいたします。

(出所:東京都防災ホームページ

「東京アラート」発動を受けて、都民に警戒を訴えるため、レインボーブリッジや東京都庁が赤く点灯されました。



東京都「ロードマップ」による休業要請緩和と学校再開

東京都「ロードマップ」

東京都では、緊急事態宣言の解除を受けて、感染症の防止と経済社会活動の両立を図る道筋として、「新型コロナウイルス感染症を乗り越えるためのロードマップ」を定めています。

「ロードマップ」では、「ステップ0」から「ステップ4」まで、4つの段階に分けて、休業要請の緩和や学校の再開を進めていく方針を示しています。

他方で、改めて感染拡大が進む場合には、ステップを戻して、休業の再要請などが行われることになります。

(出所:東京都防災ホームページ

5月25日:「ステップ0」から「ステップ1」への移行

5月25日に国による緊急事態宣言が全面解除されたことを受けて、5月26日に、「ステップ0」から「ステップ1」へと移行。

これにより、休業要請の緩和の内容として、飲食店の営業時間が、夜8時までから夜10時までに延長されました。

また、博物館や図書館などの展示施設や、体育館や水泳場などの屋内運動施設の利用も可能となりました。

6月1日:「ステップ1」から「ステップ2」への移行

さらに、新規感染者の減少などを受けて、6月1日には、「ステップ1」から「ステップ2」へと移行。

これにより、学習塾や映画館、劇場、商業施設など、多くの商業施設に対する休業要請が緩和されました。

新たに緩和の対象に加えられたスポーツジムについても、営業再開が可能となりました。

学校の再開

学校の再開についても、「ステップ1」への移行を受けて、分散登校により、段階的に進めていく方針を示しています。

実際、多くの公立学校が、(準備期間を経て)6月1日から再開されました。

当面は、オンライン学習などの家庭学習と学校を組み合わせ、登校頻度や在校時間、登校する生徒数などを調整する予定です。

(出所:東京都防災ホームページ



「東京アラート」の休業要請緩和や学校再開への影響は?

では、今回発動された「東京アラート」と東京都の「ロードマップ」は、どのような関係にあるのでしょうか?

東京都では、次の7つの指標に基づいて、日々、新型コロナウイルスの感染の状況をモニタリングしています。

①新規陽性者数
→緩和の目安・・・1日20人未満、再要請の目安・・・1日50人

②新規陽性者における接触歴不明率
→緩和の目安・・・50%未満、再要請の目安・・・50%

③週単位の陽性者増加比
→緩和の目安・・・1未満、再要請の目安・・・2

④重症患者数

⑤入院患者数

⑥P C R検査の陽性率

⑦受診相談窓口における相談件数

(注)④~⑦については緩和や再要請の目安は示されていない。

そして、感染拡大の兆候を把握した場合には、まず「東京アラート」を発動して、都民に警戒を呼びかけます。

それでも再度の休業要請の目安を上回った場合などには、必要な外出の自粛や休業の再要請を行い、感染拡大防止を徹底することになります。

つまり、①「東京アラート」の発動基準と②「ロードマップ」で休業の再要請などを行う基準では、②の方が厳しくなっています

このため、「東京アラート」が発動されたからといって、直ちに、「ロードマップ」に基づいて、休業の再要請などが行われるわけではありません



再度の休業要請や学校休校のリスクは?

東京都では、経済などへの悪影響を踏まえて、「ロードマップ」に基づいて、ステップを戻して、再度の休業要請や学校休校には、慎重な姿勢を示しています。

しかし、6月2日時点で、東京都が休業再要請の目安を示している3つの指標のうち、すでに2つの指標が目安を達成してしまっています。

(出所:日本経済新聞電子版

今後も、感染再拡大の傾向に歯止めがかからなかった場合には、再度の休業要請や学校休校に踏み込まざるを得ない状況も、十分に想定されます。

事業や生活に当たっては、こうしたリスクにも備えておく必要があるでしょう。



MASAの意見

休業要請の緩和や学校再開という明るいニュースの直後のいきなりの「東京アラート」の発動に、驚いたり、がっかりしたりした方も多いと思います。

「東京アラート」発動によって、直ちに、再度の休業要請や学校休校になるわけではないので、その点はご安心ください。

もっとも、感染再拡大が続く場合には、再度の休業要請や学校休校に追い込まれてしまいます

そうならないように、一人一人が感染に注意して生活するとともに、なんとか感染拡大が止まって欲しいと心から願います。

記事をご覧いただき、どうもありがとうございました!