マスク転売の転売ヤーがついに死亡!
新型コロナの感染で社会問題になっている「マスクが買えない問題」。
その原因として、ドラッグストアなどで買い占めたうえで、フリマアプリやネットオークションサイトで、高額で転売する「転売ヤー」の存在があります。
マスクが品薄になって以降、メルカリやヤフオクなどで、ネットオークションサイトなどで、「マスク60枚セットで約10万円、1800枚セットで約30万円」など、高値出品が並んでいました。

これに対して、メルカリは2月から、マスクや消毒剤の高値出品の削除や、出品者への入手経路の確認を開始。
また、ヤフーでも、ヤフオクやPayPayフリマで、マスクなどの高額出品を禁止し、出品の削除を進めました。
しかし、それでも転売は後を絶たず、「本体価格は原価のままとしつつ、送料を50万円」とするようなケースも裏技出品も登場。

政府(経済産業省)では、2月末に、「3月14日以降は価格にかかわらずマスクなどの出品を自粛する」ことを、ネットオークション事業者に要請しました。
さらに、転売ヤーを死亡させる「最終兵器」がついに発動になります!
「緊急措置法」でマスク転売が禁止・罰則ありに!
マスク転売が禁止。違反者には罰則も科されるように!
その伝家の宝刀こそが、「国民生活安定緊急措置法」のマスク転売への適用。
これにより、マスク転売は原則として禁止となり、違反者には罰則が科されることになります。
政府では、早ければ3月10日にも、「国民生活安定緊急措置法」の政令の改正を閣議決定する方針とされています。
「国民生活安定緊急措置法」が1分でわかる!
「国民生活安定緊急措置法」は、石油危機が発生した1973年に作られた、とっても古い法律です。
トイレットペーパーや洗剤など、原油価格と直接関係のない物資の買い占め騒動により、激しい物価の上昇(インフレ)が起きた異常事態への対応として制定されました。
根拠になるのは、同法の26条です。
(割当て又は配給等)
第26条 物価が著しく高騰し又は高騰するおそれがある場合において、生活関連物資等の供給が著しく不足し、かつ、その需給の均衡を回復することが相当の期間極めて困難であることにより、国民生活の安定又は国民経済の円滑な運営に重大な支障が生じ又は生ずるおそれがあると認められるときは、別に法律の定めがある場合を除き、当該生活関連物資等を政令で指定し、政令で、当該生活関連物資等の割当て若しくは配給又は当該生活関連物資等の使用若しくは譲渡若しくは譲受の制限若しくは禁止に関し必要な事項を定めることができる。
2 前項の政令で定める事項は、同項に規定する事態を克服するため必要な限度を超えるものであつてはならない。
まとめると、「生活関連物資が著しく不足し、国民生活に支障が出る恐れがある場合に、政令で定めることにより、物資の譲渡禁止などの措置を定められる」というものです。
最近では、この条文が適用されるケースはなかったようですが、新しい政令を閣議決定して、マスクをこの法律の適用対象にしよう、という訳です。
また、政令で定めることにより、転売禁止に違反した者に対して、罰則(個人であれば、5年以下の懲役または300万円以下の罰金)を科すことができます。
これにより、マスクを買い占めて在庫を抱えた転売ヤーは、転売ができずに、死亡となるでしょう。

感想です。
供給よりも需要が大きくなれば、価格が上がるのが、市場原理の基本ですから、敏感に商売のチャンスを狙って、そこで利益のサヤ抜きを行う転売ヤーの存在自体が否定されるものではありません。
また、国による経済活動への介入は必要最小限にすべきで、本来は、「国民生活安定緊急措置法」のような法律は、「抜かずの宝刀」である方が望ましいです。
しかし、フリマアプリ・ネットオークションが普及した下で、転売ヤーの存在感は大きくなりました。
新型コロナウイルスの感染拡大で、国民みんながマスク不足で困っているときに、そこで買い占め・転売で利益を上げようとするのは、ビジネスの前提であるモラルを欠いた行動で、仮に儲かるとわかっていても、やるべきではありません。
真面目に転売に取り組んでいる多くの人にとっても、大きな迷惑だと思います。
次のメンタリストDaiGoさんのツイートが、「正にその通り!」ですよね。
というか、マスクとかトイレットペーパーみたいな単価安い&一時的にしか価値がでないもの転売してビジネスとか抜かしてる輩が片腹痛い。
そんなつまんないことしかできないから、いつになっても貧しいのだよ転売ヤーさん。心の貧しさは金ではどうにもならない、来世でやり直しな。
#転売ヤー死亡— メンタリストDaiGo (@Mentalist_DaiGo) March 5, 2020
買い占めのせいで、医療機関などにも影響出てるらしいから
感染拡大を防ぐために、
マスク・アルコール・トイレットペーパーの買い占め転売屋を隔離するのが有効だと思う。— メンタリストDaiGo (@Mentalist_DaiGo) March 3, 2020
いかに商売とはいえ、基本的なモラルを欠いては、継続可能なビジネスではなく、かえって「天誅」を受けてしまう、ということですね。
一刻も早くマスクの品薄が解消されて、必要な人がみな入手できるようになることを期待したいです。
記事をご覧いただき、どうもありがとうございました!
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