アベノマスクの受注企業4社目として判明し、怪しすぎると話題のユースビオ(福島県福島市)。
4月28日の国会での大串博志(立憲民主党)の質問に対して、厚労相の加藤勝信が、いきなり新しい会社「シマトレーディング」の名前を出す、驚きの展開となりました。
国とユースビオとの契約金額は、約5.2億円。
輸出入については、もう一つの会社が担っている。
『シマトレーディング』という会社で、ユースビオはマスクの布の調達、納品時期等の調整。シマトレーディングは生産輸出入の担当をしていた。
ますますアヤシイ展開だな、と多くの人が感じています。
アベノマスク、未公表だったユースビオ等への発注は5.2億円。輸出入はシマトレーディングという別の会社が担当したそうな。
「速やかにマスクを配布する必要」から随意契約というが、社名公表は速やかでなかった。遅れた理由は「わからない」と菅官房長官。
ナゾノマスク。https://t.co/rVSLKMByqd— 山添 拓 (@pioneertaku84) April 28, 2020
今度は「シマトレーディング」かよ?
この会社は千葉県富里市にある輸入卸売業で、ユースビオはマスクにおける布の調達、シマトレーディングが生産輸出入と分担なのかな?
いくら急ぎでも、なぜ会社名が今まで非公表だったのか。こういうところが現政権への不信感につながる。https://t.co/MwJ2SHRZME— 凡人エリック (@No_Zey_2020) April 28, 2020
この記事では、このシマトレーディングはどんな会社で、ユースビオとはどんな関係なのかなどについて、まとめます!
シマトレーディングの会社概要
シマトレーディングは、ユースビオと違って、自社のホームページを持っています。
会社名 | 株式会社シマトレーディング |
---|---|
代表取締役 | 島 正行(しま まさゆき) |
本社所在地 | 千葉県富里市七栄199-75 |
主な事業内容 | 切花・切葉の輸入卸売業 |
沿革 | 1980年(昭和55年)7月:シマトレーディング創立
1989年(平成元年)3月:株式会社 シマトレーディング設立 |
感動と驚きを届けたい・・・
シマトレーディングは、1980年切花の輸入を開始いたしました。
シンガポール産の蘭から始まり、年を追うごとに商品の数は増え、現在は500を超える切り花、葉類を取り揃えております。
一年を通して新鮮で高品質な商品を世界各国から輸入しております。
本業は、生花を輸入する商社ですね。年間15億円程度の売上げをあげているようです。
ケニアやインド、オランダ産のバラやコロンビア産のカーネーションを取り扱っていて、Facebookでは、生花の輸入情報を頻繁に掲載しています。
シマトレーディングのホームページでは、住所は千葉県富里市となっています。
もっとも、登記簿上の住所は福島県福島市飯坂町で、同じ福島市の福島市西中央に所在するユースビオとの関係が窺われます。
加藤大臣の答弁で名前の挙がった「シマトレーディング社」。登記簿で住所を確認し、福島市飯坂町に行ってみたが「もぬけの殻」。会社感も生活感もまるで無かった #アベノマスク pic.twitter.com/rAFOEWCbmY
— 鈴木博喜 (「民の声新聞」発行人) (@s_hiroki24) April 28, 2020
アベノマスク5社目シマトレーディング
こちらは同名で別住所(千葉)にある同代表の会社です。
見ての通りこちらが実態のある方なので、こちらが実質メインなのでしょう。 pic.twitter.com/OhAGhY1VeN— 日本の黒歴史 (@tiny5246) April 28, 2020
シマトレーディングとユースビオとは親戚関係
ユースビスの樋山茂社長と、シマトレーディング社長の島正行は、縁戚関係にあります。
そのつてで、布マスクの輸入を手伝うことになった、とのことです。
デイリー新潮の取材に、シマトレーディング取締役の島健太郎(島社長の息子)が説明しています。
「元々、ユースビオの社長さんとは付き合いがあります。私の母方の親戚に当たるんです」
「ユースビオの社長さんから、(マスクをやることになったので)通関業務をお手伝いしてもらえませんかという声掛けがあった、それだけです。ウチもこのコロナの件で開店休業状態が続いているのも事実です」
シマトレーディングに書類送検の過去あり
シマトレーディングは、2006年2月に、植物検疫法違反の容疑で千葉地検に書類送検されたことがあります。
害虫が発見された植物を消毒しないで輸入しようとしたとして、成田空港署は17日、植物輸入会社「シマトレーディング」(福島市)と同社社長(57)ら4人を植物防疫法違反の容疑で千葉地検に書類送検した。
同署や農水省によると、空港の植物防疫官が05年9月、同社がイタリアから輸入しようとした観賞用切り枝「ピットスポラム」に検疫害虫に指定されているアブラムシ科の昆虫を発見。同社に対し、同法に基づく消毒命令を出したにもかかわらず、ほかの植物とすり替えて不正に輸入しようとした疑い。
この点について、上記の島健太郎は、次のとおり説明しています。
「その通りです。当時の詳しい事情はわかりませんが、それ以降は、そういったことがないように仕事をしてきました」
ユースビオ
2018年脱税で執行猶予付き懲役刑
シマトレーディング
2006年検疫法違反で書類送検
植物輸出入会社この時勢にこんな無名な会社が、何故国家予算を投じる事業に参入できたのか?
なぜこれらの社名についてテレビニュースにならないのか?
癒着しか考えられない
— ナガノメンタルサポート 皆で叩き上げる未来の議員 (@NMStatakiage) April 28, 2020
5社目が出てきたと思ったら、4社目の親戚で前科あり…(白目)
文中より→
「シマトレーディング」(福島市)と同社社長(57)ら4人を植物防疫法違反の容疑で千葉地検に書類送検 https://t.co/kY4hEWkaSg— 伸び猫 (@requioblue) April 28, 2020
MASAの意見
シマトレーディングの登場で、さらにナゾが深まっているアベノマスク問題。
これまでの情報では、結局、ユースビオやシマトレーディングのような零細企業に、政府が5.2億円もの多額の布マスクを発注した経緯・理由が、まったくわかりません。
特に、今回のアベノマスクの発注は、緊急を要するため、入札の手続きを経ない「随意契約」という契約形態で行われており、事後的に検証ができる、しっかりとした透明性の確保が求められます。
両者には、調べればすぐにわかるような脱税や植物検疫法違反の過去があるわけで、政府がなぜをちゃんと確認していないのかも不思議です。
これまでのところ、ユースビオやシマトレーディングと、安倍政権との特別な繋がり・癒着を裏付ける事実は出てきていません。
しかし、今のままでは、「政府が隠しているはず」という国民の不信感だけが高まっていってしまいます。
政府には、多額の税金をつぎ込んだアベノマスクについて、しっかりとした情報公開が求められます。
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