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大久保裕一・平川健司・榑谷典洋の経歴と役割は?持続化給付金問題で記者会見した電通出身の3人

新型コロナ対策の「持続化給付金」の事務を受託している一般社団法人「サービスデザイン推進協議会」

”幽霊法人”で実態がなく、電通への”丸投げ”で、大炎上中です。

6月8日、「サービスデザイン推進協議会」が事情を説明するための記者会見を開きました。

席上現れたのは、大久保裕一・平川健司・榑谷典洋という、電通出身の3人です。

彼らは、どのような経歴や役割なのでしょうか?




サービスデザイン推進協議会の代表理事の交替

6月8日は、笠原英一・アジア太平洋マーケティング研究所所長が、サービスデザイン推進協議会の代表理事を退任しました。

「退任は2年の任期を終えたためで、給付金の問題とは関係ない」との説明です。

後任には、協議会を設立した電通・パソナ・トランスコスモスの3社の出身者が一人ずつ就任し、3人が共同代表理事になります。

電通グループ(広告大手):執行役員・大久保裕一

パソナ(人材サービス大手):常務執行役員・杉山武志

トランスコスモス(ITサービス大手):執行役員・浅野和夫

これまでは、企業と直接関係のない笠原氏を担ぐことで、企業色を薄めていました。

しかし、笠原氏は、「持続化給付金事務局については一切わからないので、電通に聞いて欲しい」と述べ、名目的な代表理事であることが露呈。

これを受けて、サービスデザイン推進協議会を”隠れ蓑”にしていた、3企業が前面に出てこざるを得なくなったわけです。



持続化給付金問題で記者会見した電通出身の3人

これを受けて、サービスデザイン推進協議会は、事情を説明するための記者会見を実施。

記者会見に登場したのは、次の電通出身の3人です。

大久保裕一:サービスデザイン推進協議会の新しい代表理事(電通グループの執行役員)

平川健司:サービスデザイン推進協議会の業務執行理事

榑谷典洋:電通の副社長

(出所:SankeiBiz

①大久保裕一の役割と経歴

大久保裕一は、サービスデザイン推進協議会の新しい代表理事として、協議会を代表する立場です。

持続化給付金の不透明な受託に関する批判に対して、次のように謝罪しました。

振り込みの遅れが発生し、ご迷惑をおかけしております。

活動について説明責任を十分に果たしてこなかったことを深く反省している。

少しでもご理解いただける努力をしていく。

大久保裕一は、国内だけで126社の事業会社を有する電通グループの支援を行う「電通ジャパンネットワーク」の執行役員を務めています。

大久保裕一の経歴は、次のとおりです。

  • 1982年:電通入社後
  • 1993年:営業総務を経て、翌93年より営業局配属
  • 2006年:営業局長に就任
  • 2013年:執行役員に就任



②平川健司の役割と経歴

平川健司は、サービスデザイン推進協議会の業務執行理事として、協議会の運営について説明する役割です。

協議会の設立について、経産省の(不正な)関与はなかった。

(法律で定められた決算公告がされていなかったことについて、)ミスで本来行うべき公告がなされず、本当に申し訳ありません。

平川健司は、2016年5月のサービスデザイン推進協議会の設立時に、電通から協議会の理事に就任

2019年6月に電通を退職した後も、引き続き、協議会の業務執行理事を務めています。

大久保裕一の経歴は、次のとおりです。

  • 東京大学文学部卒業後、電通に入社
  • 2001年:JR東日本Suicaプロモーション業務に従事
  • 2011年まで:株式会社DRUM(電通とリクルートの共同出資会社)の取締役として、Felicaマーケティングサービスの企画開発を担当
  • 電通プラットフォーム・ビジネス局事業企画部長(プラットフォーム構築とビジネスモデル開発を推進)
  • 2016年:サービスデザイン推進協議会の理事に就任
  • 2019年:電通を退職。

③榑谷典洋の役割と経歴

榑谷(くれたに)典洋は、サービスデザイン推進協議会から持続化給付金事務局事務の再受託を受けた委託先としての電通を代表する立場です。

記者会見では、次のとおり、電通の立場で弁明しています。

給付金の振り込みを実施するにあたり、円滑に業務を遂行するため、協議会から再委託を受けた。

われわれができ得る限りの品質を追求したため、グループ会社への更なる委託を行った。

経理上の理由から巨額の公金を直接受け入れるわけにはいかなかった。

持続化給付金については通常業務より低い利益率であり、不当な利益をこの業務を通じて得ているわけではない。

榑谷典洋の経歴は、次のとおりです。

  • 東京大学理学部卒
  • 電通入社以来、数多くの新規媒体の立ち上げに関わる
  • 電通デジタルCEOとして、国内のグループ会社を含めて、データ&テクノロジー領域全般を管掌
  • 2020年:電通の取締役副社長執行役員(COO)に就任。



MASAの意見

これまでサービスデザイン推進協議会の後ろに隠れていた電通が前面に出てきたのは、一歩前進と言えるでしょう。

しかし、協議会・電通と、3人それぞれの役割はありますが、「結局はみんな電通なんでしょ?」というのが、普通の人の感覚だと思います。

電通が直接国から委託を受けなかった理由も、勝手な都合であり、そうなのであれば、委託を受けること自体を止めるべきです。

この問題については、引き続き、全体像の解明が不可欠です。

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