「持続化給付金」の審査や入金が遅れています。
5月1日の申請受付の開始以降、申請件数は、既に70件を突破。
一方で、給付が決定して実際に振り込まれた件数は、まだ3万件程度にとどまっています。
この記事では、持続化給付金の審査や入金が遅れている理由や対応についてまとめます。
Contents
持続化給付金の審査や入金が遅れている理由
持続化給付金の審査や入金の遅れ
政府では、持続化給付金の審査のスケジュールについて「通常2週間程度かかる」と説明しています。
しかし、申請初日の5月1日に申請しても、まだ審査事務局から何の連絡もない、との嘆きの声が多くきかれます。
あーもーむちゃくちゃですな@meti_chusho@meti_NIPPON@hmakihara
以上の皆様どうするのコレ
自分も含めて多くの初日組が捨て置かれてるのは
データ壊れちゃってるんじゃないんですか?
とっとと説明責任と対処を
「スピード感」じゃなく「最優先・迅速に」
やってもらえませんかね?#持続化給付金 https://t.co/7gtxVmKBdm— のいにー (@iQC5xAIqmm1vCVp) May 18, 2020
日々の資金繰りに苦労している中小企業・個人事業主にとっては数日の遅れが致命傷になりかねませんから、深刻な事態です。
この間の審査事務局や経産省の説明によれば、次のような問題が発生しているようです。
審査事務局の人員不足
持続化給付金については、できるだけ申請が簡単にオンラインでできる、というのが売りでした。
しかし、収入の減少の状況等については、事務局で提出書類を確認をする必要がありますが、この提出書類の確認作業に想定以上の時間がかかっているようです。
また、「創業特例」・「新規開業特例」など様々な特例が設けられており、その確認には通常の手続き以上に時間を要します。
政府による申請件数と事務局の必要人員の見通しが甘かった、と言わざるを得ません。
初日申請 14万番代デスガ
まだ入金無し
赤枠 消えません❗#持続化給付金 pic.twitter.com/brSG9rcqvX— まるちゃん (@7ed171e03a8e417) May 18, 2020
提出書類の不備の多さ
実際の売上データを確認する書類は、申請者によってフォームもバラバラで、審査に時間がかかっているようです。
また、銀行口座の情報についても、口座名義人の名前と口座番号がズレるなど、想定以上の不備が発生している、とのことです。
しかし、この点についても、書類を指定しているのは政府自身ですから、政府の見通しの甘さを指摘されても致し方ないでしょう。
持続化給付金
2週間程度の振込を
信じて必死で2週間を過ごしてきた
事業者に対し進捗状況も分からず
もし不給付なら…
もし不備が出たらいつ給付される…
毎日毎日口座を確認する不安…
政府はこの状況をどう考えているの
だろう?
スピード感をもって…どこがでしょうか— Gyarou (@Gyarou3) May 14, 2020
審査や入金の状況の「見える化」が必要
審査や入金の遅れへの怒りの声が高まる
こうした状況に対して、初日など早期に申請を終えた皆さんからは、既に「2週間程度」が経過する中で、怒りの声が日に日に強まっています。
持続化給付金初日申し込み未だ入金、連絡なし!支払い関係ならそろそろ催促と延滞金のが発生する。経済産業省に延滞金を
催促してみようか?— ghbjj (@ghbjj18152942) May 18, 2020
特に、事務局では、申請番号の順番に審査している、と説明しているわけです。
にもかかわらず、後から申請した人は既に入金されているのに、自分には何の連絡もない(不備の連絡もないので対応もとれない)、といった状況には、いらだちが募るのも当然です。
通常二週間というのは書かれているし
期待してもおかしくはない話。最低は逆にいつになるのかわからず、申請者が増え給付者は増えず、これは意味あるの??
申請者がどんどん増えて最初に申請してる人たちが未だ未入金はおかしい。#持続化給付金 pic.twitter.com/ryOqXeIjEi— じょぜ (@mdktkd0502) May 18, 2020
また、事務局に電話しても、「電話が混みあっているので、後でお掛け直しください」となってしまい、電話が繋がることはほとんどないようです。
申請者から審査や入金の状況が「見えない」問題
申請者の申請ページでは「審査中」との表示のみで、具体的な審査の状況に関する情報はわかりません。
申請者の申請ページで、具体的な審査の状況について具体的に確認できるようにしないと、申請者の不安は高まるばかりです。
今日で2週間。
不備メール無。赤枠も変化無。初日の方ですら不備メール
届いて無いの見ると何も言えん.
まじで申請番号順にするべきや。
後に申請した人が先に振込されてたら
そりゃあ不安にもなるし毎日
私よりしんどいやろなぁ。。今になって思う
サポート会場に行けばよかった#持続化給付金 pic.twitter.com/csVe9rXunN— ryotqan (@ryo52259694) May 18, 2020
MASAの意見
経産省では、元々、多数の申請が押し寄せて、審査に時間がかかることは予めわかっていたはずです。
「通常2週間」という審査期間は、すべてがうまくいけば、というベストの事例だったのではないでしょうか。
にもかかわらず、政府の偉い人による、早く入金できる、という政治的なアピールのために、「通常2週間」という審査期間が独り歩きしてしまった・・・
この結果困るのは、持続化給付金を計算に入れて資金繰り計画を立てた申請者である中小企業・個人事業主です。
また、膨大な審査に追われている審査事務局の人たちも、被害者と言えるでしょう。
結局、政治のパフォーマンスに、本当に困っている人たちや現場の人たちが振り回されている、というが真相だと言わざるを得ません。
一刻も早くこの状況を改善するために、今からでもできることをする必要があります。
まずは、中小企業・個人事業主の不安を解消するような、政府による情報発信、審査や入金の状況を「見える化」するようなシステムの整備が不可欠だと思います。
<追記(5月27日)>
持続化給付金の事務局である一般社団法人「サービスデザイン推進協議会」と電通が疑惑のデパートとなっています。
次の記事で、まとめていますので、是非ご覧ください。
記事をご覧いただき、どうもありがとうございました!
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