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旧正月(春節)で中国の新型肺炎は日本で流行するのか?予防策を解説!

旧正月(春節)で中国の新型肺炎は日本で流行するのか?

中国で発生した新型コロナウイルスによる新型肺炎




連日、感染の拡大を伝える報道が続き、1月21日には、中国の衛生当局高官が「人から人への感染」の確認を認める、という大きなニュースも飛び込んできました

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まだ、感染の爆発的な広がり、いわゆる「パンデミック」を引き起こすような強い感染力は確認されていません。

しかし、単なる動物からの感染のみと比べると、感染が広がっていくおそれは、段違いに大きくなります。

特に、これから中国では、春節(旧正月)で、1月24日から1月30日までの7連休になります

「世界最大の人口移動」とも言われていますが、中国国内での帰省ラッシュや、海外旅行ラッシュで、人の大規模な移動が行われることになります

日本にも、例年どおり、多数の中国人観光客がいらっしゃることになるでしょう。

これを受けて、どのような対応が必要になるのでしょうか。

旧正月(春節)を控えて、中国の新型肺炎が日本で流行しないようにするための予防策について、国による入国管理の際の水際対策と、我々自身の自衛策に分けて、紹介します。

日本での流行に対する予防策

国による入国管理の際の水際対策

国(厚生労働省)では、新型肺炎の患者と一緒に生活したり、同じ空間(2メートル以内)に長時間いた人などを対象に、経過観察を行っています。

1月20日時点で、経過観察の対象は41名。健康に異常がある人はいない、とのことです。

さらに、厚生労働省では、1月20日、検疫や医療機関・保健所等での対策の強化について、公表しています。

まず、武漢からの入国者に対して、機内アナウンスや検疫所のポスターを通じて、解熱剤を服薬した場合の自己申告を呼び掛けます。

これは、国内で初めて新型肺炎への感染が確認された事例で、武漢からの帰国時に解熱剤を飲んでいたため、検疫所のサーモグラフィー検査に引っかからなかったためです。

また、武漢以外の中国からの渡航者についても、検疫強化の対象にすることを検討します。

さらに、感染症の報告制度「疑似症サーベイランス」の対象も拡大します。

これまでは、集中治療が必要な重症例などに限定していましたが、今後は、発熱と呼吸器の異常があり、新型肺炎の患者との接触歴がある人についても、医療機関からの報告を求めることになります。




詳細は、次の厚生労働省のリリースをご覧ください。

中華人民共和国湖北省武漢市における新型コロナウイルス関連肺炎について(第5報)

【検疫】

  • 空港等の検疫ブースにおける武漢市からの帰国者及び入国者に対する自己申告の呼びかけポスターの更新
  • 帰国者に対する現行の検疫体制の継続(日本への入国者に対し、サーモグラフィー等を用いて、発熱等の症状がないか確認を実施)し、武漢市からの入国者に対しては健康状態の把握を併せて実施
  • 航空会社に対して、機内アナウンスにて武漢市からの帰国者及び入国者に対する自己申告の呼びかけについて協力を依頼

【医療機関・保健所等での対応】

  • 国立感染症研究所と国立国際医療センターにおいて、医療機関における対応と院内感染対策に関する情報を更新(疑似症サーベイランスの運用を検討する対象を武漢市への渡航歴等がある画像検査などで肺炎と診断された方へ拡大)
  • 国立感染症研究所と国立国際医療センターにおいて、新型コロナウイルス関連肺炎患者の退院及び退院後の経過観察に関する方針(案)を策定
  • 国内で確認された感染者の濃厚接触者に対して健康観察を引き続き実施
  • 中国からウイルスの遺伝子配列情報が公開されたことを踏まえ、国立感染症研究所で検査方法を構築
  • 国立感染症研究所において、新型コロナウイルス関連肺炎に対する積極的疫学的調査実施要領(暫定版)を作成
  • 自治体及び関係機関に対し、原因が明らかでない肺炎等の患者に係る、国立感染症研究所での検査制度(疑似症サーベイランス)の適切な運用について依頼

我々自身の自衛策

我々自身の自衛策としては、パニックにならず、冷静に情報収集を行うことが一番大事です

ウワサに流されずに、厚生労働省など、公式な発表を確認することが第一です。

「人から人への感染」が確認されたものの、現在のところ、同居の家族や医療関係者など、患者と「濃厚接触」したケースに限定されています。

厚生労働省によれば、例えば、電車に乗り合わせるなど、短時間のみ患者と同じ場所にいただけで感染する可能性は低い、としています。

厚生労働省は、ひとまずは、不要不急であれば人込みにいかない、マスクを着用する、手洗いを徹底する、といった一般的な感染症対策をしっかりと行っていれば、過度な心配までは不要、と説明しています。

また、不安のあまり、中国人観光客の方にヘイト的な言動をとる、といったことも、日本として恥ずかしいことですから、避けなければなりません。

「恐れず、侮らず」の気持ちで、対応していきましょう!