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安達誠司の経歴は?「リフレ派」として日銀審議委員に就任!

安達誠司が日銀審議委員に就任!

1月28日、政府は、日本銀行の審議委員に、丸三証券の安達誠司(あだち・せいじ)・経済調査部長を充てる人事を国会に提示しました。




そして、この人事案は、2月13日に衆議院本会議で、2月14日に参議院で、それぞれ正式に承認されました。

(出所:共同通信)

日銀の審議委員は、日銀の最高意思決定機関である政策委員会のメンバーとなります(政策委員会は、総裁、副総裁(2名)、審議委員(6名)で構成)。

経済または金融に関して高い識見を有する者、その他の学識経験のある者のうちから、衆参両議院の同意を得て、内閣が任命します。任期は5年間です。

安達氏は、3月25日に審議委員の任期が満了する、原田泰氏の後任となります。

安達氏は「リフレ派」エコノミストとして有名!

安達氏は、デフレの脅威に対して、積極的な金融緩和を支持する「リフレ派」のエコノミストとして知られています。

「リフレ派」のエコノミストとしては、まずは岩田規久男・前日銀副総裁が挙げられます。

現在の日銀の政策委員会メンバー(全9名)のうち、リフレ派とされるのは、次の3名です。

  • 若田部昌澄副総裁(任期:2018年3月20日~2023年3月19日)
  • 原田泰審議委員 (任期:2015年3月26日~2020年3月25日)
  • 片岡剛士審議委員(任期:2017年7月24日~2022年7月23日)

安達氏は、同じ「リフレ派」として、原田氏から審議委員のポストを引き継ぐことになります。

安達氏の審議委員就任については、「リフレ派」から多くのお祝いが寄せられています。

 

安達氏は、若田部氏・原田氏・片岡氏とも、よく経済情勢・政策について、情報・意見交換をしているとされます。

また、安達氏については、安倍首相の経済ブレーンである本田悦朗・元内閣官房参与が審議委員の候補として挙げていました。

安倍首相としては、アベノミクスで大きな役割を果たした「リフレ派」を重用する姿勢を、引き続き示したと言えます。

日経新聞は、1月29日の記事で、安達氏の日銀・審議委員の就任について、次のように論評しています。

現在、日銀内外のリフレ派の多くは金融緩和を一段と強化するのではなく、財政の拡大を通じて景気や物価を押し上げるべきだとの主張にシフトしている。すぐに追加緩和論が勢いづく公算は大きくない。とはいえ、すでに緩和の長期化による副作用が懸念されており、政策の軌道修正を図る局面で今回の人事が影響する可能性は否定できない。




安達誠司の経歴

学歴・職歴

安達氏は、1965年生まれ。

出身大学は、東京大学経済学部です。

その後、次のような民間金融機関のエコノミスト・ポストを歴任してきています。

金融市場の動向を踏まえた経済分析に定評があります。

  • 大和総研経済調査部
  • 富士投信投資顧問
  • クレディ・スイスファーストボストン証券会社経済調査部
  • ドイツ証券経済調査部シニアエコノミスト
  • 丸三証券経済調査部長(2013年1月~現職)

著書・受賞歴

また、次のように、一般向けの書籍を多数出版しており、受賞歴も豊富です。

  • 『昭和恐慌の研究』(共著、東洋経済新報社、2004年<日経・経済図書文化賞受賞>)
  • 『脱デフレの歴史分析――「政策レジーム」転換でたどる近代日本』(藤原書店、2006年<河上肇章受賞>)
  • 『恐慌脱出――危機克服は歴史に学べ』(東洋経済新報社、2009年<政策分析ネットワーク章受賞>)
  • 『デフレと戦う――金融政策の有効性:レジーム転換の実証分析』(共著、日本経済新聞出版社、2018年)
  • 『消費税10%後の日本経済』(すばる舎、2019年)

感想です。

2013年4月の黒田総裁による「異次元緩和」から7年弱が経過しました。

この間、物価目標の2%は達成できず、「リフレ派」の理論に基づく積極的な金融政策への期待感はだいぶ剥落してきた感はあります。

もっとも、世界経済・日本経済が不透明感を増す下で、今後、日銀の金融政策運営はより重要性を増していくでしょう。

安達氏には、その専門知識を活かして、日銀の審議委員としての重責を果たして頂くことを期待したいです。

記事をご覧いただき、どうもありがとうございます!