和泉洋人・首相補佐官とは? 不倫疑惑でお茶の間でも話題に!
和泉洋人(いずみひろと)・内閣総理大臣補佐官(66歳)と言えば、安倍首相の厚い信任を背景に、様々な案件で実権を振るう、霞が関では誰もが恐れる「官邸官僚」の実力者です。
首相補佐官としての所掌は、「国土強靱化及び復興等の社会資本整備、地方創生、健康・医療に関する成長戦略並びに科学技術イノベーション政策担当」と非常に広範に亘ります。
この他、実態として、様々な首相の特命案件を差配している、と言われています。

(出所:首相官邸HP)
もっとも、大臣などと違って、国会答弁などで前面に出る訳ではないため、一般には、知る人ぞ知る、という存在でした。
そんな和泉補佐官を、一躍お茶の間でも有名にしたのが、美人官僚・大坪寛子 厚生労働省官房審議官(52歳)との不倫疑惑を巡る「文春砲」でした。
2019年12月には、二人が公費で「京都不倫出張」をしていた、と第1弾スクープ。
200RT 安倍首相補佐官と厚労省女性幹部が公費で「京都不倫出張」 #和泉洋人 #大坪寛子 #スクープ速報 #週刊文春 #文春オンラインhttps://t.co/Pb9WF3owS6
— 文春オンライン (@bunshun_online) December 11, 2019
さらに、2月5日は、二人が、インドへの海外出張の際に、それぞれの部屋が内部でつながるコネクティングルームだった、との第2弾スクープが注目を浴びました。
安倍補佐官と美人官僚が公費でスイートルーム外遊。「内部文書」によると宿泊したのは2部屋が内部でつながるコネクティングルームだった。
《完全版》動画は「週刊文春デジタル」で2月6日午前5時公開。https://t.co/PMdYUAVaCS pic.twitter.com/JQDXLGvXQP— 週刊文春 (@shukan_bunshun) February 5, 2020
和泉氏には家族があるほか、公務出張中にプライベートな特別扱いがあったのであれば、公私混同の批判は免れません。
<追記>
さらに、2月19日には、第3弾スクープ。週刊文春、完全に狙いを定めています。
和泉氏が、大坪氏と関係が悪化していた独立行政法人の幹部(関係官庁からの出向者)を呼びつけて、大坪氏と「ちゃんと付き合う」ように、圧力をかけた、という内容です。
「大坪氏とちゃんと付き合え」和泉洋人首相補佐官「圧力音声」に内閣法違反の疑い | スクープ速報 #和泉洋人 #大坪寛子 #スクープ速報 #週刊文春 https://t.co/liAlogFtNM
— 週刊文春 (@shukan_bunshun) February 19, 2020
では、この和泉氏は、どのようなキャリアを歩んできたのでしょうか。
和泉洋人・首相補佐官の経歴は?
学歴
和泉氏は、1953年5月18日、神奈川県横浜市生まれの66歳です。
中高は、栄光学園中学校・高等学校です。
栄光学園は、神奈川県鎌倉市にある、カトリック修道会の一つであるイエズス会を教育母体とするミッションスクール。毎年、東大にも多数進学者を出す名門です。
大学は、1976年3月、東京大学工学部・都市工学科を卒業しています。
また、2001年4月には、東京大学から、工学博士を取得しています。
経歴
大学卒業後の1976年4月、建設省に入省。
理系出身のいわゆる「技官」に当たります。旧建設省(国土交通省)は、長い間、霞が関の中央官庁の中で唯一、技官が事務次官に就任するなど、技官が強い力を持つことで知られています。
その後は、建設官僚としてキャリアを積み、住宅局長まで勤めます。
ただし、国土交通省で次官級に昇格することなく、内閣官房に地域活性化統合事務局長として出向したまま、退任します。
1976年4月 | 建設省入省 |
1983年4月~1987年3月 | 高崎市役所へ出向(都市計画部長) |
1998年7月 | 建設省住宅局住宅生産課長 |
2001年1月 | 国土交通省住宅局住宅総合整備課長 |
2002年7月 | 内閣官房都市再生本部事務局次長 |
2004年7月 | 国土交通省大臣官房審議官(住宅局担当) |
2007年7月 | 国土交通省住宅局長 |
2009年7月 | 内閣官房地域活性化統合事務局長 |
2012年9月 | 国家公務員退官 |
2012年10月 | 内閣官房参与(国家戦略担当) |
2013年1月 | 内閣総理大臣補佐官(第2次安倍内閣) |
国家公務員を退任後、2012年10月、民主党の野田内閣の際に、内閣官房参与として官邸入りします。
さらに、2012年12月の民主党から自民党への政権交代を経ても、首相補佐官としての地位を確保します。
以降現在に至るまで、首相補佐官として、安倍首相の熱い信任を背景に、権勢を振るっているわけです。
和泉氏の凄いところは、民主党から自民党への政権交代を跨いで、「官邸官僚」として生き残っている点です。
感想です。
安倍首相の民主党嫌いは有名ですから、通常であれば、いったん民主党政権の下で内閣官房参与として官邸に入った者を、自分の内閣でも首相補佐官として起用することはないでしょう。
にもかかわらず、和泉氏の重用を続けている訳ですので、いかに和泉氏を有能と考えて重宝しているかが窺われます。

(出所:首相官邸HP)
しかし、安倍政権の長期化が進む下で、森友・加計・桜を見る会といった様々な問題で、「緩み」「奢り」が指摘される機会も増えてきました。
今回の和泉氏を巡る一連の騒動も、こうした政権の「緩み」「奢り」を象徴する事案としてとらえられています。
和泉氏には、その能力を十分に発揮して頂くとともに、仮に不適切な取扱いがあったのであれば、事実関係を明らかにして、真摯に襟を正して頂くことを期待したいところです。
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