秋元司・衆議院議員(元IR担当内閣府副大臣・国土交通副大臣)の逮捕以降、広がりを見せる中国企業「500ドットコム」のカジノ(統合型リゾート(IR))の参入を巡る汚職疑惑。
前の記事では、宮崎政久・法務大臣政務官(自民党、比例九州)について、週刊文春が取り上げた疑惑について紹介しました。
カジノ汚職疑惑で話題の宮崎政久政務官!週刊文春が取り上げた疑惑とは?

(引用:首相官邸ホームページ)
琉球新報が宮崎政久政務官を追及する疑惑とは?
その後、宮崎政務官の地元・沖縄の琉球新報が、追及を続けています。
贈賄側の中国企業「500ドットコム」の顧問だった男性2名の関係について、弁護士として容疑者代理人を務めており、2012年以降の付き合いを否定する発言と食い違いがあるとしています。
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宮崎議員、14年に容疑者代理人務める IR疑惑 12年以降の付き合い否定する発言と食い違い(2020年1月9日)
宮崎政務官による反論は?
これに対して、宮崎政務官は、週刊文春のケースと同じく、ツイッターで反論しています。
ポイントは、次のとおりです。
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本日付け琉球新報記事に関して、同社に以下の抗議文を送付しました。
この記事にある事情は、他の複数のメディアから以前より取材があり、いずれも私から抗議文中に記載のように説明しています。
その結果、説明を理解頂き掲載しない週刊誌があり、掲載した週刊誌もこちらの説明を記載しています。— 宮崎政久(みやざきまさひさ) (@Miyazaki_kirin) January 9, 2020
それに対して、琉球新報は一切の取材もなく、突然、一方的に事実に反する記事を掲載しています。
厳重に抗議します。— 宮崎政久(みやざきまさひさ) (@Miyazaki_kirin) January 9, 2020
貴紙は、令和2年1月9日付けの紙面において、「14年に紺野容疑者代理人 宮崎議員、発言食い違い」との題した記事を掲載し、私と紺野昌彦氏との関係に関する説明があたかも「虚偽」であるかのように結論付けており、ここに厳重に抗議する。
— 宮崎政久(みやざきまさひさ) (@Miyazaki_kirin) January 9, 2020
最初に、私と紺野氏との関係であるが、1月7日の取材を受けた際に回答したとおり、2012年(平成24年)以降、紺野氏との付合いは一切ないことを改めて申し述べておく。
— 宮崎政久(みやざきまさひさ) (@Miyazaki_kirin) January 9, 2020
私が2012年(平成24年)に支部長に就任することが決まった頃、紺野氏に対して、選挙ポスターの作成等を依頼したことはあるが、その後の政治活動は、私の後援会が主体で行うことになったため、紺野氏の支援を受ける必要性はなくなった。それ以降、紺野氏とは一切関わりを持っていない。
— 宮崎政久(みやざきまさひさ) (@Miyazaki_kirin) January 9, 2020
その上で、確かに、記事に記載されているとおり、2014年(平成26年)、当時、私が代表を務めていた法律事務所が、紺野氏より依頼を受け、事件を受任したことは事実である。
しかし、同法律事務所は「弁護士法人」の形態を採っており、事件は、「法人」として受任している。— 宮崎政久(みやざきまさひさ) (@Miyazaki_kirin) January 9, 2020
そして、法人として事件を受任した場合、訴状や申立書等には、実際に事件を担当しているか否かに拘わらず、弁護士法人に所属する弁護士全員の名義を記載している。これは、当法律事務所に限らず、他の弁護士法人でも一般的に採られている方法である。
— 宮崎政久(みやざきまさひさ) (@Miyazaki_kirin) January 9, 2020
このような取扱いが一般的に行われていることは、どの弁護士に取材しても、直ちに分かることである。
紺野氏より依頼を受けた事件も、「法人」として受任したものである。そのため、申立書には私の名義も記載されている。— 宮崎政久(みやざきまさひさ) (@Miyazaki_kirin) January 9, 2020
しかし、私は、その当時、既に国会議員になっており、当該事件を含めて事件を担当していない。そのため、紺野氏と連絡を取ることも、面会することも一度もなかった。
こうした事実関係は、私に確認すれば、すぐに分かることである。— 宮崎政久(みやざきまさひさ) (@Miyazaki_kirin) January 9, 2020
そうであるにもかかわらず、貴紙は、私に対して、取材を一切することなく、一方的に「記録と発言の間に食い違いが生じている」などと記載し、事実に反する記事を記載した。
— 宮崎政久(みやざきまさひさ) (@Miyazaki_kirin) January 9, 2020
これまで私に関する記事がいくつかの新聞や雑誌に掲載されているが、いずれも私に対して事前に裏付け取材をして事実関係を確認した上で記事を掲載している。
— 宮崎政久(みやざきまさひさ) (@Miyazaki_kirin) January 9, 2020
貴紙が記載した弁護士法人が事件を受任している事情については、貴紙以前に複数のメディアから取材を受け、私からの説明を受けて掲載をしていないメディアもあり、また私の説明を記載した上で掲載しているメディアもある(私の説明を十分理解していないところもあるが)。
— 宮崎政久(みやざきまさひさ) (@Miyazaki_kirin) January 9, 2020
もちろん、私も、取材に対して真摯に対応している。
裏付け取材を一切することなく、かような事実に反する記事を掲載したのは、貴紙一紙のみである。こうした報道姿勢には、単に事実を報道するという意図とは以外の全く別の意図を感じざるを得ない。— 宮崎政久(みやざきまさひさ) (@Miyazaki_kirin) January 9, 2020
改めて、貴紙が裏付け取材を一切することなく事実に反する記事を掲載したこと、及びそうしたことを許容する報道姿勢に対して、厳重に抗議するとともに、貴社に対する法的措置を含めた対応を検討している旨を通知する。
— 宮崎政久(みやざきまさひさ) (@Miyazaki_kirin) January 9, 2020

感想です。
本件記事だけであれば、宮崎政務官の反論には、一定の説得力があるように思われます。
しかし、安倍政権・自民党に批判的な琉球新報。
今後も、カジノ汚職疑惑で、宮崎政務官への追及を続けると見込まれます。
1月20日は2020日の通常国会が始まり、野党による追及も強まるでしょう。
政務官の首を取れれば、政権には一定のダメージになりますからね。
今後とも、動向をフォローしていきたいと思います。
カジノ汚職疑惑で話題の宮崎政久政務官!琉球新報が追及する疑惑とは?(その2)